自己紹介

自己紹介・ごあいさつ

 数あるブログの中から、お読みいただいてありがとうございます。

 このブログでは、漢服の愛好家としてその魅力や楽しみ方、ふだんのコーディネートに取り入れる方法などをたくさん紹介していきたいと思っています。

 というわけで、簡単にですが、わたしのことを自己紹介として書いておきます。 

自己紹介

ペンネーム:ぬぃ
住んでいるところ:埼玉の北のほうです。田んぼが多くていいところです。
誕生日:1995年5月19日(現在29歳)

漢服に興味を持ったきっかけ

 いまでは街を歩っていたら、人によっては「えっ?」みたいな印象を感じるコーデが大好きですが、実は25歳くらいまでほとんど服には無頓着という感じでした。

 どちらかといえば、服にお金をかけるとか薄っぺらいとか、もっと内実のあるものにお金も時間もかければいいのに……みたいな冷めた目でみているような感じもあったと思います。

 もしくは、小さい頃から服にお金をかけられたり、そういうことを楽しめる家庭環境ではなかった面もあり(お金がない&そういう雰囲気になれない)、お金をつかって好きなものを買うとかに罪悪感があったとかもあります。

 とにかく、そんな感じで25歳をすぎてもかなり野暮ったいままで生きてきたのですが(もっとも、すごく太っていたとかそういう域ではないけど)、25歳の終わりくらいにある出来事がきっかけでファッションにも興味をもつことになります。

 当時、たまたま入ったバイト先で、1歳年上の女性の先輩からすごくふわふわデレデレと誘惑されて(今さらですが、自分は男です。)、今まで恋愛とかもほとんど興味なかったタイプで、さらにそういう態度を異性に取られたことがなかったので、「こういう時どうしていいか分からない……」みたいな状態になってました(こういう話って、改めて書くと恥ずかしいけど)。

 その先輩との間には、結局なにも無かったのですが、その出来事をきっかけにデートしても大丈夫なくらいの服もほしいと思ったのがファッションに興味をもったきっかけでした。
(今は全然モテたいとかそういう感情もないので、ファッションに興味をもつことを解禁したきっかけというのが近いです)

 そのあとは、色々と似合う服を調べるために、骨格診断やパーソナルカラーなどをネットを通じて知っていくことになります。

 それと並んで、本当は小さい頃からすごく好きだったのに、周りの目を気にして抑えていたり我慢していたファッションの好みがあることも思い出すことになります。いままでほとんど服にも興味なかった人間が急にそういうことに目覚め始めたら、周りに笑われたりしないかという恥ずかしさがあって、ずっと蓋をしていたのだと思います。

 正直いって、今の日本では、あまりクラシカルで旧時代の貴族のようにきちんと優雅に整えたファッションって、あまり流行っていないし、そもそも売っていないです。でも、本当はそういう装いが好きだったし、もっといえば着て外出するよりも着ていく過程が好きというのもあります。

 ひとつひとつ丁寧にボタンを閉めていく感覚だったり、たっぷりとキラキラしている生地を重ねていく瞬間だったり、スカーフをきゅっと結んだときに綺麗な形がつくれたとき、さらには外にみせるための自分を大切につつんでいく感じとかがすごく幸せだったりしませんか……

 こういうこと書いていると、頭おかしいとか思われたり、自分大好きなのかと笑われたり、あるいは顔がそんなに良いわけでもないのにおしゃれなんかしているのは却ってダサいみたいな考えがあったり、周りにそういう服を着ている人がいなくて恥ずかしい・着飾って気取っているみたいで恥ずかしいみたいな考えで、ガチガチに縛られて何年も生きていたのを思い出します。

 でも、一人でお出かけするときにきちんと丁寧に身をつつんで装っていくと、心なしかいつもより魅力的な自分になれたような気がして、心の奥で憧れていた世界にちょっと近づけるような気がして、その日一日がすごく幸せな気持ちで楽しめたのが生まれて初めて感じる喜びで、どんどん癖になっていきました笑。

 そして、上品で高級感あふれる生地だったり、優麗できらびやかな模様だったり、宝石を着ているような色合いだったりをすべて満たしてくれて、それでいて自分でも似合っていると思えるのが漢服だった、ということになります。

 ちなみに、漢服系のアイテムを取り入れたコーデを始めたのは、2022年10月くらいだったので、まだそんなに歴が長いわけではありませんが、漢服を着始めてから出掛けた先で初対面の人に褒めていただけたり、ちょっとリッチな扱いをしてもらえたりが増えて、すごく幸せを感じられることが増えたと思っています。

このブログで書いていきたいこと

 ブログを始める前にちょっと調べてみたのですが、日本で漢服について詳しく書いているサイトって、意外とないんですよね……。

 というわけで、このブログではそれなりに漢服の購入歴などもある者として、これから漢服を買ってみたい・着てみたいと思っている方向けに参考になるなどを書いてみたいと思っています(メインで書くのは明制漢服・新中式ファッションになります)

 わたしも、最初のときはサイズの選び方だったり、コーデの組み方だったりが全然わからないし、ふだん着ている服と色や模様が全然違うから、うまく合わせられるのか不安だったりがすごくありました。

 そもそも、今のファッション理論では「どぎつい柄物は全体の中で一つまで」だったり、「全体の色は3つまでを基本とする」みたいなルールがあります。でも、漢服だけでコーデを組むと全身柄物みたいになるし、一枚の中にもいくつも色が入っていたり……というふうに、そのルールから外れることがすごいたくさんあったりして、本当にこれを買って着こなせるのか……と不安な方も多いと思います。(自分もすごく思いました)

 でも、いろいろ試しているうちに日本のファッション理論を応用したまま、漢服のコーデをつくっていく方法などもだんだんとみえてきたので、それについて紹介したり、それぞれの方が自分なりに似合うスタイルを作っていく手伝いができたら嬉しいと思っています(そして、自分に似合うファッションや、自分独自の漢服の混ぜ方なども生み出して、毎日をもっと楽しいと思えるきっかけになってほしいです)。

 さらには、漢服を着たりファッションを楽しむようになってから感じていることだったり、自分で買ってみるときのポイント、始めてみたいけど小っ恥ずかしくてなかなか踏み出せない人向けのお話なども色々と書いていきます。

 このブログを読んで、皆さんにも今まで知らなかったファッションや新しい自分に出会ったり、装う喜びを感じてもらえたら嬉しいと思っています。そして、色々なことがある中でも、キラキラの素敵な衣裳につつまれて嬉し恥ずかし幸せな時間を過ごして、心も身体もふんわりと癒されていただけたら幸いです。

ファッション以外の趣味

 一応ファッション以外にもどういうものが好きかなどを書いておきます。好きなもの一覧はこんな感じです。

  • 詩(特に中国と日本)
  • 美術館めぐり
  • 御朱印集め
  • 占い
  • 好きなアニメ:千と千尋の神隠し

 今はこんな感じでゆるいブログを書いていますが、大学~大学院修士課程までは中国文学の研究をしていました。なので、中国の詩歌はかなり好きです(大学院時代は、寝ながらスマホで漢文読んでいたほどなので、日本語より漢文読んでる時間の方が長かったと思います笑)。

 ちなみに、大学時代は『荘子』、大学院時代は六朝末期の文体について調べていました。『荘子』の文章は、ひと言でいうと「変幻自在の飄忽怪奇で幻想的な奇文」というイメージで、六朝末期の文章は「きらきらと妖しいものを溶かし込みながら厚化粧で綺麗な貴族文学」とでもいう感じの世界観があります。この好みは、今のファッションの好みにも通じている気がします。

 あと、日本の詩歌もかなり好きです。文章の質感を味わったりすることは、コーデのコンセプトを決めたりするときにすごく良い気がしています。

 美術館めぐりは、陶磁器・書・絵・工芸品などが好きです。陶磁器は日本・中国どちらも好きで、特に絢爛な色彩美があるものが大好きです(ごてごてと装飾過剰なものが好きです。輸出用の伊万里とか大好物です)

 絵は印象派・マニエリスムなどが好きです(色彩豊かなものが好き)。アール・ヌーヴォーだったり、本阿弥光悦などの工芸品も好きです。書は平安朝の古筆だったり、中国の捻りの強い書風も好きだったりします。

 御朱印集めも、神社仏閣の雰囲気とあわせて、一人一流派的な書風を味わえるのが好きだったりするのかもです。占いは西洋占星術・周易が好きです。

 好きなアニメの『千と千尋』は、たぶん世代的なものだと思うけど、あの極彩色でけばけばしく悪趣味で和洋折衷和漢混淆のダークファンタジアな世界観は、本当に衝撃的でした。あの不気味なのに美しい街を、文章だったりファッションだったりで何度でも味わいたいというのが隠れた本音なのかもです。

 というわけで、最後の方はあまり関係ない話もしましたが、不思議な街に迷い込んだような気持ちになれるファッションを読者の皆さまにも楽しんでもらえたら嬉しいです。そして、小っ恥ずかしくてふわふわと優雅に気取って幸せな時間を過ごしていただけたら嬉しいです。

 お読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
nui
漢服愛好家。 埼玉の北のほうに棲んでます。漢服の魅力やコーデのつくり方、楽しみ方などを書いています。皆さまにも、上質で優雅なファッションで幸せな時間を楽しんでいただけるきっかけになったら嬉しいです。 クラシカルで貴族のようで、きちんと綺麗なファッションが大好きです。