エッセイ

買うべきか否かで悩んだら Ⅱ

 漢服愛好家のぬぃです。

 こちらの記事では、服を買うときにいつも私が考えている優先順序のつけ方についてになります。はっきり云って、ほしいと思うものは無限にあるのですが、全部を買うわけにも行かないので、ファッションを趣味にしている方はたぶん最大の悩みどころだとおもいます(笑)

 もっとも、わたしは過去にこんな記事も書いているのですが、こちらは買うべきか否かで悩んでいるとき用で、今回はその基準をすべて満たしているけど、それでも欲しいものが多すぎるとき用です。

買うべきか否かで悩んだら  漢服愛好家のぬぃです。  わたしはかなりお買い物大好き(もしくはお金使うの大好き)なタイプだと思っているのですが、装いをつうじ...

 というわけで、さっそく入っていきます♪

最も似合うスタイルを派生させる

 まず、とにかく大事な基準はこちらになります。いろいろなスタイルがある中でも、自分が最も似合っていて、盛れて見えるスタイルの中で、なるべく多くのバリエーションを増やしていく――という感じです。

 いろいろな服をみていると、それぞれ違った良さがあって、しかもまぁまぁ着られる雰囲気だったりすると、あれもこれも欲しくなってしまいますが、悩んだときはできるだけ最も似合うスタイルを充実させていく路線で買うのがおすすめです。

コーデはシルエットを意識すると外れない  漢服愛好家のぬぃです。  こちらの記事では、わたしがコーデをつくるときにとりわけ大切にしていることについて書いてみたいと思いま...

 こちらのリンク先の記事では、「自分の最も得意なシルエットをひとつ見つけて、その色違い・季節違いverを増やしていくと、コーデは外れない。もしそれを崩すときはなるべく最も得意な形を少し残すようにして崩すと、いわゆる“崩し”“遊び”をしてもまとまりが良い」としています。

 私の例でいうと、漢服では出かけづらい場面では、一応ふつうのジャケットorベストなども持っておく――みたいな感じです。

 ですが、もし仮に最も似合うスタイル用と、少し崩したスタイル用のもので悩んだときは、なるべく最も得意なスタイル用の服を選んでおくのがおすすめです(「崩し」「遊び」は最低限の代用ができればOKみたいな)

「これもそれなりに着れる」という服は、もともとメインのスタイルを着づらい場面向けなので、最も似合うスタイルでいいときは、なるべくそれで通すのが、一番盛れている回数も増えます(笑)

 これは私の持論ですが、「いろいろなスタイルができる」というのは、各方面に枝が延びているというより、自分の最も得意な方面に育っている枝が、さらにその先でたくさん枝分かれしているというか……。

 なので、隣りの芝生にあまり行きすぎるよりも、最も似合うスタイルの中で、なるべく細かいバリエーションを増やしたり、色違いverを入れていくのがおすすめです。

(この原則は、スカーフのサイズ、生地の模様などでも活かせます。たとえば、私は模様多めのシャツのほうが似合うので、無地と模様多めで悩んだら、模様多めを選ぶのがほとんどかもです。スカーフは15×145cmが得意なので、かなり色違いが多めです)

大きな違いが出るものを選ぶ

 ふたつめは、「大きな違いが出るものを優先して買っていく」です。

 たとえば、漢服のコーデでは、中国ふうの濃密な色彩感重視なので、漢服&馬面裙の色味はかなり重要になってきます。

 一方で、バッグや靴、タイツなどは、あまり目立たないので、コーデ全体の大きな違いにはなりません。さらに、バッグは結ぶスカーフの模様などで雰囲気を変えたりもできます。なので、目立たないところはいつも似たような組み合わせでもあまり目立ちません(笑)

 というわけで、コーデ全体の雰囲気が大きく変わるのは、漢服の色味や重ね方なので、そこにバリエーションが増えるようにするのが、いろいろな着こなしをすることにつながっていきます♪

 ちなみに、大きな違いが出るものが、かならずしも上衣・馬面裙などの大きいものとは限らないのも重要です。

 私の例ばかりですが、わたしはかなりスカーフを多用するので、B級品などでスカーフを多めに買っておくと、毎回違うスカーフを入れられるので、コーデの雰囲気がかなり多彩になります(たぶん)

 あと、帽子も毎回かぶることを前提にしているので、帽子がいくつかあると、それ以外が同じでも軽やかor過装飾orレトロ……みたいに、けっこう雰囲気が変えられます。

 なので、自分のコーデの雰囲気をつくっている小物も充実させておくと、あまりお金をかけなくても、すごく多彩な組み合わせを楽しめるので、かなりおすすめです(スカーフ&数百円のアクセサリーを幾つも買ったときは、驚くほどバリエーションが増えたりしました笑)

 もう一つ付け加えるとしたら、近い季節に着られるものを増やしていくのも重要です。たとえば、そろそろ夏なのにコートを買ってしまった(ネットとかだと普通に売っているし……)とかだと、着られるのは数ヶ月先なので、今すぐ出せる手札は増えません……。

 なので、すぐ着る機会があるものから買っていくと、今できるコーデが増えていくので、悩んだら近い季節に着られるものを選びます。

スタイルが変わる前提で

 こちらについては、さっきの一つめ&二つめの話と絡むのですが、得意なスタイルを育てて深めていくような感じでコーデは変わっていくので、一度にまとめて買うよりも、そのときに最も似合いそうなものを入れていくのがおすすめです。

 これも私の体感になってしまうのですが、最も似合うスタイルの服を買ってみると、いままでで最も似合う組み合わせができるようになって、そうすると最も似合っている形で色違いver&季節違いverなどが欲しくなってきます。

 なので、あまり先の季節のものを買ってしまうと、半年くらいあってスタイルが少し変わってしまい、その頃は最も似合うと思っていたけど、実はもっと得意なスタイルがあって……みたいなこともありそうです(私はかなりあった)

 でも、最も似合うスタイルのものを、その季節にすぐ着て試していれば、もっとも似合う着こなしを見つけながら、つぎの季節のものを選んでいけます。

 あと、貯めて貯めて一気に買う――というより、少しずつ似合いそうなものを買っていく方が、感性・好みを少しずつ練り上げられるので、さらに似合うものが選べるかもです。

 買っている金額は一緒でも、好みを練り上げながら買っていくほうが、最も似合うスタイルの中で、さらにどういう路線を延ばしていくといいのかが毎回反映されているので、私はおすすめだと思います。

(まぁ、そういうふうにしていても、数年単位でスタイルは変わるのがふつうだし、その時期は最も似合っていたスタイルが、何年かすると、全然違うスタイルのほうが似合うようになっていて……みたいなのは、普通にあると思いますが……。少なくとも、私はそんな感じです)

まとめ

 というわけで、服を買うときの優先順序について、私が思っていることをまとめてみました。すごくざっくり整理すると、こんな感じです。

  1. 最も似合うスタイル用と、サブのスタイル用で悩んだら、最も似合うスタイルのほうを充実させるのがおすすめです(その結果、さらに似合うものが絞り込まれることがあります)
  2. コーデの中で、大きい印象の違いを生んでいるものから優先して買っていくと、コーデの幅が広がったように感じます。あと、差し色を変えるだけで、かなり雰囲気が変わったりするので、必ずしも全体の印象が大物だけでつくられている訳ではないです
  3. 似合うものが絞り込まれると、数ヶ月後に違うスタイルになっていることもあるので、今の季節にすぐ着られて最も似合うものを買うのが、毎回最も似合うものを選べます

 最も似合うスタイルを煮詰めていくのは、実はかなり時間がかかるというか、自分でも気づいていない好みなどが見つかることがあるので、路線を少しずつ変えながら買っていく――みたいなイメージが近い気がします。

 あと、こんなことを書いてきましたが、唯一例外として認めているのが「サブのスタイル用でも、季節外れでも、すごく好みなものが残り一個で売っていた」場合です(笑)

 このときだけは、季節が合うまで待っているとたぶん在庫がなくなるので、買っても大丈夫だとおもいます。そういうものって、サブのスタイル用でも、かなり似合っていることが多いです。

 というわけで、私なりに思っていることを色々書いてみましたが、もし何から優先して買っていくといいのか悩んでいる方の参考になっていたら、すごく嬉しいです。お読みいただきありがとうございました。

ABOUT ME
ぬぃ
漢服の魅力やコーデのつくり方、楽しみ方などを書いています。上質で優雅なファッションで幸せな時間を楽しんでいただけるきっかけになったら嬉しいです。 クラシカルで貴族のようなファッションが大好きです。

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