漢服愛好家のぬぃです。
この記事では、漢服ってどんな人に似合うのかについて私なりに思っていることを書いてみます。漢服って、色彩がかなり毒々しくてけばけばしいイメージがあるけど、どんな人に似合うのだろう……、ふだん着ている服と違いすぎて着こなせるか不安という方もいると思います笑。
もしくは、顔やスタイルに自信がないのに、あんなに目立つ服を着ていたら、かえって恥ずかしいのではないか、笑われたりしないだろうか……と思ったりしている方がいましたら、ぜひ読んでいただきたいです(過去の私も含めて)。
というわけで、漢服の魅力と楽しみ方、似合う人になる方法を書いていきます♪
自慢ではないのですが
まず、自慢ではないのですが、漢服を着てお出かけすると、初めて会った方がわざわざ声をかけて褒めていただくことが何度もありします(内心では息ができないくらい喜んでいます笑)
知らない人にわざわざ声をかけるのも、ふつうに考えるとけっこう緊張するというか怖いことなのに、心の中で思っているだけでなく、わざわざ言葉にして伝えてもらえるので、私は漢服が一応似合っていると思っていいのかもです。
ちなみに、25歳くらいまではファッションに全く興味がないタイプだったので、その頃までの人生では、たとえ知り合いにも服を褒められるなんて一度もなかったです(知り合いですら似てもつかないお世辞は言えないですよね笑)
ファッションに興味をもってからは、入ったお店(カフェなど)で褒められることは増えました。でも、漢服を着るようになってからは、一日お出かけすれば平均一回は褒められるという感じになったので、たぶん似合う着こなしができているのだと思い込んでいます(全く似合ってない人に、わざわざ声をかけて褒めたいとは思わないはずです……笑)
逆に漢服を着るようになった時期でも、ふつうの服で出かけている日は微塵も褒められないことも多いので、おそらく漢服がすごく嵌まるタイプなのかなと感じていますが(もしくは、本体は大したことない……)
ということで、とりあえずは漢服が得意そうな私が思っている特徴は、“装うことを楽しんでいる人”です。
スタイルが悪くてもOK、顔が微妙でも大丈夫
初めに言っておきますが、私は正直あまりスタイルがいいタイプではありません。かなりの面長で、さらに顔の横幅も狭いので、かなり顔が大きくみえがちです。
これについては顔の骨格矯正マッサージをしたり、メイクでごまかしても、やはり元々の骨格を隠すのはむずかしいです。
ただ、ふつうの服で出かけると全然褒められないのに、漢服だったり新中式ファッションでお出かけすると知らない人からわざわざお褒めいただけるというのは、スタイルや顔が微妙でもそれなりによく見えていると思って悪くないのかもしれないです(婉曲のしすぎで文章がぐねぐねしている笑)
実際、ネットで漢服や新中式ファッションを魅力的に着こなしている人をみていると、個人的にいい着こなしだと思う方って、かならずしも顔やスタイルがすごくいいという訳ではない印象があります。
この辺りは主観がかなり入りますが、むしろ生まれもった素材が良いことよりも、“装う喜び”を感じさせてくれる人がすごく魅力的にみえるファッションだと思います。
シンプルなファッションって、他のところに目が行かないので、顔やスタイルが良くないとむしろ着こなすのが難しい感があります。でも、漢服は服そのものがかなり凝っているので、骨格や肌色、雰囲気に似合うものを選んでいると、生まれつきの素材よりも身をつつんでいるファッションの方に目が向いてくれます(歩く衣裳掛けのように)
そして、部分ごとの特徴だったり欠点などよりも、優雅で文化的な生活をしている雰囲気が一つの魅力になります。
なので、お顔やスタイルに自信がない人も、ちょっと小っ恥ずかしい気持ちだったりを我慢して、上質感のあるファッションをしてみると、意外と褒められたりするはずです。
メイクをきちんと丁寧に、富貴の気を漂わせて
というわけで“装う喜びを感じさせてくれる人”の特徴として、モデルにしていただきたいのが前近代の貴族さんです。
貴族の方たちの優雅で丁寧に時間をかけて装いを完成させていくことを一つ一つ大切に楽しんでいることを感じさせたり、さらには「装いにふさわしい自分になる幸せ」が漂っている人って、お顔やスタイルに関係なく魅力的だと思いませんか。
たとえば、お上品で高級感のある服に似合うように、丁寧にお肌をととのえて、細部まで手を抜かずにきちんとお化粧をしていく、ボタンを留めたりスカーフを結んだり、馬面裙や上衣を重ねていくときの優雅な感覚を楽しんでいる……みたいな時間って、とても心が癒される時間です。
ここから急に個人的な体験談になりますが、漢服を着てお出かけしたときに初めて会う方に褒められるときって「素敵な装いですね」って言われることが多いのです。
“素敵な”という言葉って、容姿だけでなく気品や雰囲気が魅力的という感じがして、素敵な表現だと思いませんか。顔やスタイルよりも、全体にただよう香気・品性のようなもの、たとえば植物の美しさは花だけにあるのではなく、葉の色の繊細さ、茎のあざやかさ、根のほのかさなどが混ざっている香りまで感じさせるみたいな。
「素敵な作品」「素敵なお花」みたいに言ったときって、“きれいな”と言うときに比べて、どことなく内実からの漂う生きた輝きのような印象を受けます。
というわけで、私の中で漢服が似合う人は、昔の貴族さんがお出かけ前に、人前に姿をみせても恥ずかしくないように、自分にとって好きな自分でいられるように、心の中にある富貴で上品な気持ちを、装いやお化粧でつくっていくことを楽しめる人だと思います。
漢服は、中に洋装やお着物をあわせたり、スカーフやお帽子と合わせたり、丁寧なメイクができたり、とろとろパリパリと高級な生地を重ねてつつみこんでいく幸せを味わえるのが、素敵な自分になれる気がしてすごく魅力的です。
あと、余談ですが、清代末期のファッションを検索してみると思うのですが、中国風の装いって、意外とお顔が大きいほうが似合う気もしてきます。これは主観ですが、お顔を丁寧に作りこんであげると、きらびやかな模様や生地とむしろバランスが取れるから&大ぶりな柄と裕福そうな印象が似合うからだと思っています。もちろん、お顔が小さい方も現代風ですっきりしていてお似合いなので、どんな方でも着てみると漢服好きになるはずです♪
みなさんもお顔やスタイルに関係なく、きれいなお召し物を大切に着飾っていく嬉しさに溺れると、きっと抜けられなくなりますので、ぜひ華やかな文化に彩られた喜びを感じてみてください笑。

というわけで、かなり自己愛強めな記事になってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました。