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漢服に似合うメイクの特徴3選

 漢服大好きなぬぃといいます。

 こちらの記事では、漢服を着るときにどんなメイクをすると魅力的にみえやすいかを紹介させていただきます。情報源はネットショッピングのモデルさんや、自分でいろいろと試してみた経験などなので、もしかすると人によって微妙に違うこともあるかと思いますが、それでも多くの方に活かしやすいものを選んだつもりなので、お役に立てると嬉しいです。

 メイクの技法は、人によって似合うか否かが分かれるものも多いので、今回は思いきって3つに絞りました。その3つとは、こんな感じです。

色白なきちんとマット肌

 まずはベースメイク編です。ベースメイクの仕上げ方は、おもにツヤ肌とマット肌の2つがありますが、漢服を着るときにおすすめなのはマット肌です。

 お肌の雰囲気は、着る服の生地感とあわせると似合っているようにみえやすいのですが、ツヤ肌は軽やかで自然な印象、マット肌はきちんと高級感のある印象になります。漢服は、厚みや光沢感、上質感のある生地のものが多いので、きちんと整えられたマット肌がお似合いです。

 マット肌をつくるときの方法として、わたしのやり方ではこんな感じになってます(人によって微差はあると思うので、絶対ではないです)。個人的な感覚ですが、ベースメイク作りで漢服が似合う雰囲気になるかは七割くらいが決まる印象なので、優雅に丁寧に上品なお肌をつくってあげるつもりで、大切に時間をかけていきましょう♪

1:化粧下地は毛穴カバー用とコントロールカラー用の2種類を用意。まずは、毛穴カバー用で、しっかりパテをするように毛穴を丁寧にカバーしていきます。コントロールカラーはその上に色を載せて赤みや黄みを隠すためにして、役割を分けるのがおすすめです。

2:ファンデーションはリキッドタイプがおすすめです。漢服は色白な肌が似合うので、肌色よりも一段明るい色を選ぶときれいに仕上がります。ちょっと多めに塗るつもりで、肌のアラを丁寧に埋めて隠していきます。きちんと整えられた貴族さんのような上品なお顔にするつもりで。
(ふつう「マット肌にはパウダータイプなのでは?」と思うかもですが、リキッドタイプでカバーして、マット感はパウダーでつくる感じです)

3:フェイスパウダーをつけていきます。リキッドファンデーションのぺたぺた感が消えてサラサラの手触りになるまでパフパフします。まずはパフで全体的につけて、その後に筆で磨くようにつけていくと、かなりきっちり作り込んでいるのに厚塗り感は出てないという仕上がりになります。パウダーはかなり多めに塗ります。

 作りたいイメージとしては、凹凸がなくて、色白で均整のとれた作りもののような肌です(お人形の肌みたいなイメージです)。お出かけ前にきちんと粗を隠して、優雅で文化的な暮らしをしている貴族さんみたいな雰囲気を出せるように、丁寧につくっていきます。

 このあとは、シェーディングなどをしていくのですが、具体的にシェーディングしていく場所などは個人差があるので、みなさんの似合う形でお願いします。

アイシャドウは赤を“盛り盛り増し増し”で

 中国風メイクと検索するとよく出てくる例として、赤いアイシャドウをかなり大きく塗っているスタイルがあるのですが、漢服は生地そのものが色彩豊かできらびやかな織模様が入っていて、さらに光沢感もあったりするので、アイシャドウもそれに負けないくらい“盛り盛り増し増し”を意識します。

 漢服の派手な模様にくらべて、アイシャドウの色味が弱かったりすると服にお顔が埋もれているような印象になってしまいます。なので、ふだんのメイクではまず有り得ないくらい大きい面積にアイシャドウを入れてください。

 アイシャドウの色としては、茶色系だと漢服の極彩色感にくらべて地味な印象になってしまうので、あざやかな赤がおすすめです(イエローベースの方はテラコッタ、ブルーベースの方はモーヴピンクあたりがいいと思います。どちらもかなり濃い色にして塗り重ねてください)。漢服を着ていない状態だとやり過ぎに思えても、漢服と合わせると全然足りないことがあります笑。

 アイシャドウをどちらの方向に大きく塗るかはふだんのメイクのときと同じで大丈夫です(面長の人は下瞼重視&横幅を強調など)。これもふだんのメイクより広めに塗ってください。

 今の日本で主流のグラデーション塗りは、正直あまり必要ないかもです。さらに凝って微細なグラデーションにする等の複雑なことよりも、メインの赤一色の濃淡でグラデーションをつけて、わずかに見えるかどうかの感覚で締め色を入れて、アイラインを引いて……くらいでも十分似合うメイクになります。

(個人的には、グラデーション塗りより圧倒的に簡単で、さらに個性的なメイクになるので、すごくおすすめだったりします。むしろ、初心者のときはこれを知りたかった笑)

 ちなみに、アイシャドウの面積がふだんより大きくなるので、アイシャドウベース(コンシーラーで代用もOK)で元の涙ぶくろは隠してしまって大丈夫です。あと、赤いアイシャドウを塗った上にラメをちらす等は全然ありなので、キラキラ感を増し増しでいきましょう。

 というわけで、アイシャドウは“濃い赤を大きく華やかに”が大切です。

ラメで高級感&上質感をプラス

 ラメっていうと、ふつうはアイメイクなどを思い浮かべますが、ハイライト代わりに大きめラメ(もしくはグリッター)を入れます。

 ここまでみていて、かなりごてごてギラギラしたメイクになりそうな印象を持つ方が多いと思いますが、メイクはお顔だけでみるよりも、全身のコーデの質感とあっていることが大切だと思うので、きらきら感の強い漢服にあわせる場合はこれくらい濃いほうがよく映ります。

 既にマットなハイライトを入れている上に、さらに仕上げとしてアイシャドウorアイグロス(濡れ感のある液状アイシャドウ)の大粒ラメを重ねていきます(大粒ラメのことをグリッターといいます。どこからがラメ、どこからがグリッターという基準はないのですが笑)

 このときの注意点としては、角度によってキラキラ光る感じが出るかも……くらいの量にしておくのがポイントです。隠れる如く現れる如く、翳ったり輝いたりが不定な感じが、漢服の生地の質感と似ていると、メイクとコーデに画竜点睛がされたような感じになります。

 わたしの例を書いておくと、ハイライトはふつうのマットなものを使った上に、大粒ラメのアイシャドウを2段目ハイライトとして載せていきます。さらに、同系色のアイグロスのジャキジャキしたラメを指の上でのばしてポンポンしていきます。この不均一な質感が、漢服の幾重にもかさなった複雑な模様と光沢を再現しているようなイメージになります(2段目ハイライトとして使うアイシャドウのラメは、アイメイクで使ったものを同じだと全体のトーンがまとまります)

まとめ

 というわけで、かなり癖強めなスタイルかもしれませんが、漢服を着るときにおすすめなメイクの特徴を3つご紹介させていただきました。

 大きくまとめると

  1. ベースメイクはきちんと上質感のマット肌を意識。毛穴をパテした後にトーンアップ下地を入れて、明るめのリキッドファンデをのせて、大切に整えられた上品さを出していきます。さらに、パウダーをしっかりつけてサラサラに。
  2. アイシャドウは赤系を大きめ&濃いめに。やりすぎなくらい濃くても、漢服とあわせてみると全然似合ったりします。一色の濃淡でグラデーションをつけて、アイラインや三角ラインと締め色くらいで十分OKです
  3. 大粒のラメorグリッターをハイライトとして重ねていきます。アイシャドウのギラギラ感を頬や鼻、額などにも加えて、高貴できらびやかなオーラにしていきます。

の三点を意識するだけで一気に漢服に似合うメイクになります。細かいシェーディング・ハイライトの場所などはふだんのやり方と同じで大丈夫です。むしろ、メイク単体でどうにかするというより、漢服の質感をさまざまな面でメイクを通して再現していくことを大事すると、全体のコーデがきれいにまとまります。

 そして、漢服のもっているキラキラとした優雅さで丁寧に時間をかけて身を包み込んでいくときの幸せ感と同じくらい、お顔を大切に整えてあげる時間も、人前に出るときにきちんと上質な装いになるための時間として楽しんでください!(作りものの優雅さとか思われても、そういう時間を楽しんだり幸せを感じられる雰囲気が、漢服の上流階級ふうの装いに似合う印象をつくってくれると信じています)

 お読みいただきありがとうございました。みなさんも素敵なおめかしライフをお過ごしください!

ABOUT ME
nui
漢服愛好家。 埼玉の北のほうに棲んでます。漢服の魅力やコーデのつくり方、楽しみ方などを書いています。皆さまにも、上質で優雅なファッションで幸せな時間を楽しんでいただけるきっかけになったら嬉しいです。 クラシカルで貴族のようで、きちんと綺麗なファッションが大好きです。