あけましておめでとうございます。このブログを書き始めて、初の年明けです。
新年早々というわけではないのですが、年末にすごく嬉しいメッセージをいただいたので、ちょっと紹介させてください。
こちらなのですが、中国から買ったスカーフの袋に書いてあった文字です。
とにかくおしゃれすぎませんか……。
最初みたときは「再次光臨」くらいしか読めなかったのですが、せっかく書いてくれたので何としても読みたいと思って、商品ページにいってみるとレビューで同じく袋にあった文字をアップしている人がたくさんいて、それをもとに推測してみました。
中国語版
谢々亲,再次光临,小礼品丝巾扣放入。
愿时光美好,优雅相侔。
日本の漢字ver
謝々亲、再次光臨、小礼品絲巾扣放入。
願時光美好,優雅相侔。
訳としては「再度のご来店ありがとうございます。わずかながらプレゼントとしてスカーフリングを入れさせていただきました。美しいときをお過ごしいただいて、優雅さの愈々引き立つことを願っております」みたいな感じでしょうか(すごく嬉しい言葉です♪)
とりあえず、この袋は切り取って残しておくことにしました(笑)
あと、メッセージの内容も嬉しいのですが、この字体がなかなかみられないレベルに美しくないですか。こんな芸術作品を無料でいただいてしまっていいのか……となるくらいに名筆です。
まず、みているととても中国的な粘りと歯ごたえのある字体です(まるで噛みごたえのあるグミみたいな)。中国の書体って、この碑文みたいにあちこちに捻りや反りが入っていて、ぎちぎちっとした柔らかさがあるのですが、
たとえば、この右上の「古」ってあちこちが凹んでいたり、一番右の行の「梁」の「刀」のところって、すごく逆反りしています。
そして、いただいたメッセージの字も、「絲巾扣」の扣の手偏や「再」の横棒などがあちこち凹んでいたり、「愿」の「厂」とかの逆反りが美しいです。この柔らかいのに、ぎちっ&むにっと重さを吸収してたわんでいるのが中国っぽい味わいの書体です。
こういうことが起こるのが、中国通販のおもしろさだなぁ……と思いながら、年末に楽しく書体を鑑賞させていただきました。
ちなみに、わたしはけっこう書体マニアな面があるので、御朱印集めだったり、たまたまみかけた書体で味わい深いものがあると写真で撮ったりしています。こちらは群馬の榛名山のお店でお蕎麦を食べたときにたまたま伝票の字がきれいだったので撮っておいたのですが、滑らかにまとまっている字がいかにも和様です(「山菜」の「菜」字とか、逆反りしまくりの「相侔」の木へんと比べると、全然ちがって、どちらも魅力的です)
完全に雑談記事になってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました(ちなみに、昼からお酒を飲んだのは私ではありません笑)